約 1,774,666 件
https://w.atwiki.jp/mahabharatapotal/pages/1736.html
第12-253章.第12-254章.第12-255章. 第12-254章. ヴィヤーサは言った、『人の心の中には欲望と呼ばれる素晴らしい木がある。それは誤りと呼ばれる種から生まれる。怒りと高慢がその大きな幹を構成している。行動への願いは、その足元にある(その木を養うための水をためる)洗面器である。無知はその木の根であり、無頓着はその木に栄養を与える水である。 糧を与える。嫉妬はその葉を構成する。前世の悪行がその木に活力を与える。判断力の喪失と不安はその小枝であり、悲しみはその大枝を形成し、恐怖はその新芽である。見かけ上)快い渇きは、四方に絡みつく匍匐茎を形成する。過剰に貪欲な者たちは、鉄の鎖で縛られ、その実を結ぶ木の周りに座り、その実を得ることを期待して、それに賛美を捧げる。 その鎖を断ち切って、その木を切り倒し、悲しみと喜びの両方を捨て去ろうとする者は、両方の終わりに到達することに成功する。 感覚の対象への耽溺によってこの木に栄養を与える愚かな人間は、毒薬が投与された患者を滅ぼすのと同じように、自分が耽溺する対象そのものによって滅ぼされる。 しかし器用な人は、ヨーガの助けによって、この樹の根を無理やり引き裂き、三昧という剣で切り裂く。 果実の欲望だけから行われるすべての行為の結末は、生まれ変わりや束縛する鎖であることを知る者は、あらゆる悲しみを超越することに成功する。肉体は都市であると言われる。理解はその愛人であると言われる。肉体に宿る心は、その愛人の大臣であり、その主な役割は決断することである。感覚は、心が(女主人に)仕える市民である。それらの市民を大切にするために、心はさまざまな種類の行為への強い傾斜を示す。それらの行為には、二つの大きな欠点、すなわちタマスとラジャスが見られる。 それらの行為の果実の上に、都市の長(すなわち、心、理解、意識)と共にそれらの市民がいる。 すでに述べた)2つの欠点は、禁じられた手段によって成し遂げられた行為の果実の上に生きている。そうなると、それ自体は(ラジャスにもタマスにも)征服されることのない理解も、(それに仕える心と同じように汚染されることによって)心と等しい状態にまで下降する。そしてまた、穢れた心によって攪拌された感覚は 汚れた心は、自らの安定を失う。それらの対象は、理解者が(有益なものだと考えて)その獲得のために再び努力するが、悲しみの産物となり、最終的には破壊と出会う。それらの対象は、破壊された後、心によって再び想起され、それに従って、それらが失われた後も心を苦しめる。なぜなら、心が理解とは異なると言われるのは、心が判断することのできない印象を受け取るという主な機能に関してのみである。しかし実際には、心は理解力と同一である。 理解力の中にあるラジャ(あらゆる種類の悲しみと悪だけを生み出す)は、ラジャに染まった理解力の上に鏡の上の像のように横たわる魂そのものを圧倒する。 最初にラジャと友情で結ばれるのは心である。自らを団結させた後、魂、理解、感覚を捕らえ(偽大臣が敵と共謀した後に王と市民を捕らえるように)、それらを(自らを団結させた)ラジャに引き渡させる」。 第12-253章.第12-254章.第12-255章.
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/1060.html
制服を着た紫系統のショートヘアーのそいつは…。 「つかさ…」 そこにいたのはつかさだった。 1週間ぶりに見たその姿は何ら変わっちゃいない。ニコニコと微笑む顔も。 俺の言葉にハルヒも振り返る。 と、同時につかさの手が上げられ、そして降り下ろされた。 ゴッという鈍い音と共にハルヒは座っていたソファーから落ち、床に倒れる。 俺は何が起きたのか理解ができなかった。 が、つかさの手にある物を見ると理解した。 つかさの手にはハンマーが握られていた。 木製ではなく、鉄製。勿論、人を殴るためには造られていない。 そのハンマーを握りしめたまま、つかさは大きな目に涙を貯めた。 「キョンくん…無事でよかった…」 そう言うと、つかさはまだ視線をどこに合わせればいいか分からない俺に抱きついた。 「うっ…良かった…いたんだ……こなちゃんもゆきちゃんも…お姉ちゃんも皆いなくなっちゃって…」 つかさの言ってることがよく分からない。いなくなった?誰が?皆だと? いやいや、それよりハルヒだ。 「お、おい…つかさ、落ち着け。色々聞きたいことがあるが、まずこれだけ言わせろ」 つかさは涙目でキョトンとしている。 「なぜハルヒを殴った?」 そこでつかさは真面目な顔になった。 「ねえキョンくん、悪い人には制裁を加えないといけないんだよ」 「制裁?」 「うん。ハルちゃんは制裁を受けないといけないの?」 この時の俺は第六感をビンビンにしていた。 このつかさは怒らせてはいけない。 まずは様子を見るんだ。ハルヒの介抱は早くしたいが―。 「ねえ、キョンくん」 いきなり声をかけられ驚く。 「ちゃんと聞いてるの?」 「あ、ああ…」 「今朝ね、起きたらおねえちゃんがいなくなってたの。おねえちゃんだけじゃない。こなちゃんも、ゆきちゃんも」 俺には心当たりがある。 「その後にもんちゃんやみくちゃん、古泉くんにも電話したのに出なかったの」 やっぱりあの3人+3人に何かあったのか。 俺は横目でハルヒを見ながらつかさの話を聞く。 ハルヒはピクリとも動かない。まさか死んじゃいないだろうな。いくら鉄のハンマーとはいえ…。 「それでね、駅前を歩いていたらキョンくんを見つけて。喫茶店に入っていくのを見たから私も入ったの。そしたら…」 そこでつかさはいったん口をつぐむ。 「そしたら…何だ?」 俺の第六感が「話しかけるな!」と告げている。だが、聞かずにはいられない。 「そこに…」 「…そこに?」 「私達の敵がいたの」 「敵?誰のことだ?」 「いやだなぁ、キョンくん…」 そこで俺は気づいた。つかさの目が澱んでいることを。 口調も違う。これはいつものつかさではない。 「ハ ル ヒ に 決 ま っ て る じ ゃ な い」 いつだったか、朝倉に刺された時に感じた寒気。あれの数倍の悪寒が俺を襲った。 言葉はおろか、何もかもつかさとは別人だった。 「ハルヒはいなくなるべき存在なの。私の大事な友達を消したハルヒは」 そう言うとつかさは立ち上がり、動かないハルヒの方に向きなおした。 ヤバい…つかさを止めないと…。 俺は立ち上がるとつかさを羽交い締めにした。 「やめろ!つかさ!」 動きを止められたつかさは俺を見る。 その目は完全に死んでいた。 「何するの…?」 「辞めるんだ。お前のしていることは間違っている」 「私の何が間違っていると言うの…?」 何を話しても無駄ではないか。そんなオーラをつかさは覆っていた。 だが、そんな悠長なことを言ってられない。 「確かに皆は消えた。だが、それがハルヒのせいなのか?」 「決まってるじゃない…こんな女以外に誰がいるというの…?」 「それは…」 俺は感づいていた。 これはハルヒの仕業ではないかと。 だからといって、それをつかさに言ってはならない。 今のつかさなら平気でハルヒを殺してしまいそうだ。 「でしょ…」 つかさはゆっくりと言う。 「……それとも何?キョンくんはハルヒの味方をするの?」 そう言われて俺は考えた。 俺は…俺は…。 「俺はハルヒの味方だ」 なぜそう言ったのか。 その理由は俺にも分からない。 なぜだろうか? つかさに危機感を感じたから。 ハルヒが怪我をしているから。 今のつかさが普通ではないから。 今のハルヒが可哀想に見えるから。 いや、そんな理屈や御託ではない。 かといって直感や第六感でもない。 これは……そう言うべき俺の宿命に近い。 いや…それも少し違うな。宿命とは義務であり、果たさなければならないものだ。 俺にとってそう言うことは義務ではない。 だが、言わなければならない。 なぜ、こんな身勝手なハルヒの味方をしたいのか? 先ほども言ったとおり、答えは分からない。 だが、これだけは言える。 俺はハルヒのことが―。 「何で…?」 つかさが少し悲しそうな顔をする。 「理由なんてないさ。ただ、俺は純粋にハルヒの味方をする。それが俺の意志だ」 「そう…」 そう言うとつかさは前に向きなおした。 俺は意外にも静かなつかさに驚き、思わず手を離してしまった。 「キョンくんはハルヒの味方なんだね…」 つかさは肩にかけていたポシェットから何かを取り出す。 その「何か」に俺は恐怖を感じずにはいられなかった。 折りたたみのサバイバルナイフだった。 「辞めろ…つかさ…辞めろ」 「ハルヒの味方は私の敵」 つかさは俺に歩を進める。 後ろに下がる俺。 一歩…また一歩…。 10歩も歩くと背中が壁につく。逃げ場がない。 だが、つかさは近づいてくる。 力ずくならなんとかなるかもしれない。 だが、俺はそんなことが出来なかった。 つかさの攻撃を防ぐ気力が起きなかった。 あれほど素晴らしかった友情が…逆に俺を締め付けていた。 「ごめんね、だけど…おねえちゃん達の敵なの」 つかさはナイフを握り直すと俺に突進してきた。 とりあえず俺は頭だけは手で防いだ。 ああ。そういや毎回、俺は腹を刺されてるんだっけ。 だったら腹を塞ぐべきだったな…。 そう気づいた時、つかさはもう俺と1mしか離れてなかった。 2秒後にはざっくりと刺される。 そんな時に事態は動いた―。 つかさの動きが止まった。 ナイフは振り上げられていた。俺の判断は正しかったのか。 いや、そんなことはどうでもいい。 なぜつかさの動きが止まったのか―。 よく見ると、つかさは誰かに羽交い締めにされている。俺がやったように。 誰だ。 この喫茶店にいたであろう人は…俺と、つかさと…。 「…や…め…なさい…つか…さ…」 ハルヒだった。 頭から血を流し、フラフラであるだろう、そんな状態から人の動きを止めるハルヒは流石だった。 「何するの…?」 つかさはハルヒを見る。 その目は恐ろしく黒かった。 「私には良いから…キョンには…キョンだけには…」 ハルヒは…泣いていた。 「…良い子ね」 つかさはまるで躾をし終えたトップブリーダーのような声で話しかけた。 そしてハルヒに…。 「おい!辞めろ!」 俺の声は届かなかった。 動けば良かったのに動けなかった。 俺がもう一度叫ぶ頃。 つかさの握るナイフはハルヒの腹部に深々と刺さっていた。 そして次の瞬間に倒れたのは。 つかさだった。 なぜつかさが? と考える間もない。まずはハルヒだ。 「ハルヒ!」 やっと体が動く。 俺はハルヒに駆けより…何も出来ないが、とりあえず顔を起こさせる。 ハルヒは苦しそうに呻きながらも、俺の顔を見ると、微笑えんだ。 「この…バカキョン…あんたがちゃんとしないせいで…痛い目に遭ったじゃない…」 いつもの口調にも覇気はない。 顔は青白くなり、息も荒い。汗は大量に浮かんでいる。 「ハルヒ…もう喋るな…」 「……ねえキョン」 俺の忠告をことごとく無視してハルヒは話し出す。 「その…えと…何ていうか…ゴメン」 あまりにも小さい声だった。 「…すまん。聞こえなかった…もう一度頼む」 喋らないよう忠告していたのはすでに忘れていた。 ハルヒは 「……もう言わないわよ、バカキョン…フフ」 と言うと、そのまま…目を…閉じた。 「おい…ハルヒ…?嘘だろ…ハルヒ…」 段々と声が大きくなる。 「目を覚ませよ…ハルヒ…いつもみたいなこと言って…俺を困らせてみろよ…ハルヒ…」 もうここがどこだって誰がいたってかまわなかった。 「ハルヒ―――――!!!」
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1288.html
と、そんな思考を打ち切って、そのまま独り言を続ける。 「…お前は、これらの存在を正確に知っても、これを奪うな、ということが出来るのか?当麻」 あの時の息子の顔を思い浮かべる。やはりよく覚えていないが、必死の形相だったはずだ。しかし、その表情の中にはどこか嬉しさも含まれていた気がする。 少なくとも、負の感情は一切なかった。 「…私には…私には、無理だよ。お前がこんな『世界』のために食い潰されるのを黙って見ているのなんて、な」 その精悍な顔立ちでいて、どこか理知的な顔から、一滴の雫が堕ちた。 「…ハハ。幻想守手(イマジンガードナー)が泣いていますよ、人間でもないのに」 「そう言わない言わない。同じ『神』を宿したもの同士だから、そういうことを言われるとこっちも、なんだか、ねぇ?」 現実守手(リアルガードナー)の旅掛がそういってくる。そう言われては、謝るしかない。 「…すみません。ですが、流石にこれは…」 そういって、また息子のことを考える。 「…耐えられませんよ」 -------------------------------------------------------------------------------- それに耐えられないから、私たちは動く。 御坂旅掛…現実守手(リアルガードナー)は、御坂美琴…現実殺し(リアルブレイカー)から、そのチカラを奪い、平凡な、ただの少女に戻ってもらうため。 そして、自分。上条刀夜…幻想守手(イマジンガードナー)は、上条当麻…幻想殺し(イマジンブレイカー)から、そのチカラを奪い、不幸でもない、普通の少年に戻ってもらうため。 そして、現実操者(リアルコントローラー)、幻想操者(イマジンコントローラー)となり、アレイスターの立てた『プラン』から、幸せになるべき自分の子供たちを守るために。 二人の父親は、今も動いている。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ってことでまぁ、そのフィアンマ並の魔術師相手にゃさすがの俺たちも太刀打ちできない、って話ぜよ」 「どういう話だよ。いったいどこをどうすればあのインデックスの言葉から今のお前の台詞に繋がるんだよおいちゃんと説明しやがれ猫野郎」 いきなりのわけの分からない土御門の台詞に、とりあえずまくし立ててみた上条だが、特に説明など求めていない。こんな変人なら何をやってもおかしくない――――そう土御門を捕らえているからだ。 「…なんかとりあえず俺は突っ込みましたよ的な雰囲気を造ろうとしてないかカミやん。バリバリその雰囲気がするぜぃ…」 「おお、さすが土御門、勘も鋭いな」 「…あっさり言うなよカミやん…」 本日何回目か、もはや数えるのも面倒くさくなってきたほどに失望する土御門。 「それはともかく、さっさと話を続けようぜ」 「…それはともかく、の部分に激しく反意を持つが…まぁ、カミやんの言うとおりだしな…続けよう」 気を取り直すように首を鳴らす土御門。 「…あのさ、今までの会話…全くもって理解できないんだけど?」 どうやら、今までの会話は学園都市第三位の頭脳を持ってしても理解できなかったらしい。 …いや、そもそも自分の知らない世界なんて誰も理解できないだろうが。 「お前は理解しなくて良い、というか理解されたらいろいろとまずいと思うぞ」 土御門や神裂をチラ見しながら、上条は美琴に語りかける。 「だにゃー。第三位といえども、所詮は一般人。こっちの世界を理解されるわけにはいかないぜよ」 「とかいっておきながら、さっきから隠語も何も無しに会話していたように聞こえたけど?」 「そうだが、何か問題でも?」 土御門は、お前にはどうせ素で話しても理解できないだろう、という雰囲気を放っている。 …またか、と上条は二人の仲介に入る。 「はいはいいい加減やめなさい二人とも。だからそう簡単にキレちゃいけないでしょあなた達は」 「そうですよみっともない。まだ年端もいかない女子に簡単にキレるなんて、土御門もまだまだですね」 と、上条が仲介に入った後、神裂も続いた――――のだが、それはどこからどうきいても、美琴に対する挑発にしか思えない。本人にその気は無さそうだが。 案の定、美琴は神裂に対しても睨みを利かせていた。 「…やっぱり、この面子は放すべきだろ?」 上条が、誰ともなく疲れた声で言った。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえずその場は上条が美琴を強引に魔術サイド勢から引き離し、お前もそう簡単にキレるなってあいつらには俺から後で言っといてやるからさ、と上条がどうにかして美琴をなだめ、美琴はそれで納得したようだった。 上条はそれに不信感を持ったが(超電磁砲(レールガン)の一発や二発は喰らわされる覚悟だった)、事が穏便に済む分には文句無い。今度あいつらとゴタゴタあったらお前退場な、と美琴に釘をさしてから彼女を連れて話し合いの場に戻ってきた。 「悪い、こいつには言っといたから、これで済ましてくれ。あと土御門、お前もわざわざ挑発するんじゃねぇよ」 戻ってきたか、という顔をする一同に対してこの言葉を発し、さっさと話を終わらせる方向に向けようとする上条。 「…まぁ、そういうことで良いかにゃー。じゃ、今度こそ真面目に始めるぞ」 誰のせいで今まで進まなかったんだ、という思いは心の中に留める。これを口にしたい気持ちは山々だが、口にしたらそれはそれで面倒くさいことになるだろう。 「…で、さっきは白井のことまで話したわけだが、覚えてるか?」 一気にガラリと雰囲気を変えた土御門の言葉に、皆頷いた。 「じゃあ、白井についてはそれで終いだ。次は妹達(シスターズ)と打ち止め(ラストオーダー)について」 やはり今回の話でも、美琴は眉を吊り上げた。キレて暴走しないことを祈るばかりの上条である。 土御門はそんな二人を全く気にすることなく、サクサク話を進めていく。 「彼女たちには、主に情報の入手・管理・応用を行ってもらう」 「具体的に言え」 それまでだんまりを押しぬいていた一方通行(アクセラレータ)が、もっともなことを言った。 「もとから言うつもりだよ。まず、情報の入手についてだが、いたって単純。妹達(シスターズ)を様々な場所に配置し、そこから望遠鏡やら双眼鏡やらで戦場を観察してもらって情報を入手するだけだ」 「いかにも沢山います、みたいな感じで言ってるけど、今の学園都市には妹達(シスターズ)は10人程度しかいないわよ?」 あまり妹達(シスターズ)大切に扱っているように思えない土御門の作戦に対しキレるかと思われた美琴だが、土御門に助言を出した。 「ああ、それについてはもう解決済みだ。ある程度彼女たちも回復してきたらしく、学園都市が外の機関から一時的に彼女たちを回収して検査を行うつもりだったらしい。あと十分足らずで大量の妹達(シスターズ)がこの病院に来るそうだぞ」 「…って、この病院に全員ッ!?そ、そんなの無理に決まってるでしょ!!理解できていない人間たちがパニックを起こして、戦闘云々の話どころじゃなくなるわよ!?」 「だから、それくらいも承知済みだ。10人程度の妹達(シスターズ)を選抜して、彼女たちを通して全ての妹達(シスターズ)に情報を伝達してもらうつもりだが、何か問題があるのならば指摘して欲しい」 完璧に美琴の上をいっている土御門――――いや、学園都市?――――の言葉に、美琴は不承不承…でもなく、普通に納得したらしい。スイッチ切り替えてんのか?と美琴をマジマジと観察してみる上条だが、何か出っ張ってるものなどどこにも見当たらなかった。特に性的な意味は含んでいない…はずだ。 「話を戻すぞ。その妹達(シスターズ)に情報をそうやって入手してもらい、ミサカネットワークで管理してもらう。その時に、莫大な演算能力を誇るミサカネットワークを駆使して、その情報をもとに現状況で一番有効な作戦を立ててもらうつもりだ」 今話している土御門の作戦だと、妹達(シスターズ)は今回の戦いにおいてかなり重要部分を担っているように思える。あいつらも報われたなぁ、と一人感慨深くなってしまう上条だった。 「…いいように利用するわね…」 美琴が、呆れたようにつぶやく。 しかし、上条はそこであることにハッ、と気づく。 「――――おい、待てよ。…良すぎないか?」 「何のことを言ってるんだカミやん?流石にそれじゃ伝わらないぜよ」 土御門が、理解できない上条の言葉に首を傾げる。 「タイミングだよ。あいつらの検査のタイミングと、今回の事件のタイミング…噛み合いすぎじゃないか?」 上条はそれに即答する。 「…言われてみれば…」 「ッつーか、どう考えてもその線しかなさそうだなァオイ」 美琴と一方通行(アクセラレータ)が、上条の意見に賛同する。 「学園都市についてはさほど知っているわけではないですが…このようなパターンのとき、同じようなことが『偶然』起こる場合は、限りなく少ないと思いますが」 神裂が冷静に言う。 「じゃぁ、カミやんの言葉を肯定すると――――」 そこで、一度土御門が言葉を切る。 「――――学園都市は、今回の事件を想定していた、又は故意的に起こしていた、ということになるぞ」 「…そう考えて、間違いなさそうだな」 上条がそうつぶやく。 しかし、 「だがよォ…そんなことをして、学園都市に利益あンのかァ?負けたら、ヤバいくらいの損害を被るぜェ?」 「…さあな。上層部(うえ)が考えることを全て分かるはずがない」 土御門が、首を横に振る。 「…まったくね。本当に何を考えているのか…」 美琴が言う。おそらく、妹達(シスターズ)のことを回想しているのだろうが、それでも美琴が知らない裏が、妹達(シスターズ)には存在する。 「つーかその前に、故意的に起こしていたとしたら…学園都市は、よっぽどの奇跡が起きない限り『反乱因子』に、負けるつもりはない…ってことだよな?」 「…」 上条の言葉に、全員が黙った。 「…何言ってんのよ、流石に『あの』学園都市でも、そんな戦力を即時に出せるわけ――――」 ないでしょ、と続けようとしたであろう発言を、美琴は飲み込んだ。 ――――あるかもしれない、その場にいたほとんどの人間が、そう考えた。一方通行(アクセラレータ)にいたっては、あの『ドラゴン』のことを思い出し、明確に、学園都市は今すぐにでも反乱因子を潰すことが出来る、と確信した。 「…なンなンだか、俺たちの住ンでる『はず』の…『学園都市』ってェところは」 一方通行(アクセラレータ)が、思わずつぶやいた。 「…学園都市が反乱因子を今すぐにでも潰せる、と仮定すれば…何故学園都市は、俺たちに反乱因子を潰させようとするのか、という問題が出てくる。つまり、それが俺たちの『勝利条件』ってことだ。それをクリアさえすれば、ある程度の戦力である俺たちを学園都市が見放すことはない」 土御門が、サラサラっと言っていく。成績は悪いくせして、こういうところでは頭の回転速いな…いや、成績を悪く『見せてる』のか?あいつ一応スパイだし…と、上条は足らない頭で考えていたが、ふと思いついたことがあったので質問してみた。 「待てよ。その『勝利条件』は、学園都市には出来なくて、俺たちには出来ること…だろ?」 「…そうなるな」 そうでなければ、簡単に学園都市が反乱因子を制圧すれば良いだけの話だからだ。それをわざわざ、手間をかけてまで俺たちにやらせている。それほどの価値が、『勝利条件』があるからだ。 「…どんなものだよ、それって」 学園都市に出来なくて俺たちに出来ること…情けない話だが、正直そんなものは思いつかない。 「それが分かっちまえば、今回の戦いはかなり楽にやれるんだがにゃー」 土御門が、ハァ、とため息をつきながらちゃらけた口調で言う。 「分からないものを唸りながら思索しても、無駄な時間を浪費するだけです。そろそろ話題を変えましょう」 科学サイドの話ばっかりで、あまり出番がなかった神裂が、少しイラついた口調で言う。そういえば、どこぞのシスターさんに関してはまるっきり発言無しだ。 「…かにゃー。話題をもとに戻――――」 なぜか土御門の言葉が、途中で止まる。 ん?と土御門の方を見ると、 「――――前の話題って、なんだったかにゃー、カミやん?」 ということで、今まで出番が0だったどこぞの完全記憶能力の持ち主が『確か、しすたーずとかいう人が情報を管理・応用するって話だったよ』と言ったので、土御門は話を再開した。インデックスの言葉を少しも疑っていない。当たり前だが。 「戦闘の際には、妹達(シスターズ)には20人1グループで行動してもらう。そんだけ数がありゃ、早々のことじゃ倒れないはずだぜぃ」 『ねぇ、しすたーずって何?日本の修道女さん?』としきりに聞いてくるインデックスを適当にあしらっていた上条は、土御門の言葉を素直に肯定できなかった。 あんな、実験という名の大虐殺を生み出してきた学園都市だ、今更妹達(シスターズ)の命なんてなんとも思ってないだろう。そう考えてしまう。 そんな上条をよそに、土御門は話を続けた。 「で、そのグループの中で一人リーダーを決め、そいつがミサカネットワークに干渉するシステムにする。全員がミサカネットワークに干渉している状況で情報をどうしようとしても、混乱するだけだろうからな」 「だが、そンだったら情報の『応用』とやらはできねェンじゃねェのか?」 一方通行(アクセラレータ)が、土御門の言葉を聞いていった。 「大丈夫だ。ミサカネットワークは、妹達(シスターズ)全員で『構成』する。『干渉』するのは、その中から選ばれた奴だけ、って話だ。全員で作るが、使用する奴はそのうちの少数だ、ってことぜよ」 「言い方が酷い。労働なんちゃら法に引っかかりそうな言い方だぞ」 土御門の言葉を否定はしないが、批評はする上条。 「そういうことなら、問題無いんじゃないの?」 美琴がそう言うが、土御門は首を横に振る。 「これだけじゃまだだ。20人のうちの1人はリーダー…いや、『干渉者』と呼ぶか。で、それだが、それ以外にも役割はある。9人が情報の入手をする役割。6人が見張り・即時の戦闘を行う役割。1人がミサカネットワークから情報を入手し、それを干渉者伝える役割。1人が白井などに情報を伝える役割。1人が俺たちからの指示などを仰ぐ役割。1人が非常時に状況を伝える役割。数が足りなかったりした場合には、情報入手のところから人員を派遣する。何か意見があったら是非言ってくれ」 土御門がそこまでを一気に言う。それに意見する者はいない。 「それじゃ、1グループはこのようにして動いてもらう。9969が総員で、グループは498個作れる。あまりは9人いるが、そいつらは別行動だ」 「別行動?」 美琴が首を傾げる。 「それの説明の前に、まだ出てきてない妹達(シスターズ)がいないか?」 土御門はそう言いながら、少しニヤついた顔で一方通行(アクセラレータ)を見た。 「…チッ」 舌打ちをし、顔を逸らす一方通行(アクセラレータ)。 「打ち止め(ラストオーダー)だ」 一方通行(アクセラレータ)に答えてもらえなかったので、自分で答えた土御門。 「彼女には、いつもどおりミサカネットワークを管理してもらう。具体的には、情報の整理、最良の作戦の総指揮、 グループの管理、それぞれの干渉者への情報伝達を行ってもらう。彼女が書けたら不味いことになるから、あまりの9人は彼女の護衛に徹底してもらう。安心しろ、もとから彼女は比較的安全な場所に居座らせる」 後半の言葉は、一方通行(アクセラレータ)に向けて発せられたようだった。対フィアンマ戦のときに、上条も一方通行(アクセラレータ)と打ち止め(ラストオーダー)の関係には気づいているのでそう分かった。 「妹達(シスターズ)については以上のつもりだが、何か意見はあるか?」 やはり、特に意見する者はいない。 しかし、一方通行(アクセラレータ)だけは内心ほっとしていた。 (番外固体(ミサカワースト)は、今回の件に関わりはなし、か。まァ、あの性分じゃァまともな仕事は出来そうにねェからなァ) 学園都市が、一方通行(アクセラレータ)を殺すためだけに造り出された、憎悪に満ちた妹達(シスターズ)を思い浮かべる。 (…だが、あの一件以来アイツらの顔を見ねェな。…また何か企ンでやがンのかァ?) チッ、と一人で舌打ちする一方通行(アクセラレータ)。 そんな一方通行(アクセラレータ)を横目に、上条は言った。 「で、その他の奴らは?」 滝壺と浜面、そしてインデックスのことだ。 「じゃ、そいつらの説明に移るとするか」 土御門が、首をゴキゴキ回しながら言った。
https://w.atwiki.jp/brewing/pages/91.html
下面発酵酵母を使用を使用した発酵の事です。 発酵中、酵母がタンクの底に沈降するのでこう呼ばれています。 普通のビールは下面発酵が主流のようで、およそ6~15℃が美味しくビールを作れる温度と言われています。 ただし、ラガー酵母で20度前後で発酵させた、スチームという種類のビールもあります。
https://w.atwiki.jp/emp3037/pages/395.html
J-258 成長する「肉の芽」 J-258 C [[イベント]] [[スターダストクルセイダース]] バトルフィールドにいる、《肉の芽》が付いていてスタンドの付いていないキャラすべてを破棄する。効果解決後、このカードをゲームから除外する。このカードは自分ターンのみ使用でき、他の効果に割り込んで使用することはできない。 血血 出典:JC18巻 13 予めJ-170 肉の芽を付けておく前準備が必要なイベント。スタンドが付いていないキャラ、という条件はあるものの、J-156 カーズなどの大型キャラをこれ一枚でまとめて除外する事が可能。 序盤はJ-170 肉の芽で相手の行動を阻害し、リネージが溜まってきて影響が薄くなる後半で一気に破棄するという使い方が理想。
https://w.atwiki.jp/hkmrc/pages/1625.html
17 05-18 55 2/3 Bayern4 Sergej Rachmaninow Rhapsodie über ein Thema von Paganini, op. 43 Am Pult Valery Gergiev (Denis Matsuev, Klavier; Orchester des Mariinsky Theaters St. Petersburg) 18 00-20 00 2/3 NDR Peter Tschaikowsky Variationen über ein Rokoko-Thema op. 33 Festspiele Mecklenburg-Vorpommern 2011 Preisträgerkonzert Li-Wei Qin, Violoncello (Preisträger in Residence 2011) Hangzhou Philharmonic Orchestra / Ltg. Yang Yang Aufzeichnung vom 23. Juli in der Festspielscheune Ulrichshusen 19 04-21 00 5/6 RBB Johannes Brahms Sinfonie Nr. 3 F-Dur, op. 90 Königliches Concertgebouw-Orchester Riccardo Chailly
https://w.atwiki.jp/zatchbell/pages/590.html
M-250 ガッシュ・ベル 魔物 4000 《天真爛漫》このカードが場にある→この効果は、このターン中、相手の効果で、 自分のMPをへらされていれば使える。エンドフェイズに自分のMPを2ふやす。 パートナー=高嶺清麿 やさしい王様目指してがんばるのだ!! TBB2 UR MP枯渇対策用のカード。 魔力も高いから、正統派の君にオススメ。 イラストは、《元気ハツラツ》の流用であるが、塗りが異なっている。 こちらも《元気ハツラツ》と同じMPを2増やす効果になっているが、MP枯渇に特化した効果になっている。 しかし、MPを増やせるのはエンドフェイズであり、相手のMPをへらす効果を無効にする効果ではないので注意。 現在では、相手のMPを無効にし、MPを2増やすことのできるPR-047 赤い魔本が登場している。 《天真爛漫》は、イベントカードの使用権を残すことができ、 エンドフェイズの処理順 でゼオン《表裏一体》のような「このカードが場にある→」のカードにも対応できるメリットがある。 収録パック THE BEST BOOSTER 2 タグ:4000 ガッシュ・ベル 自分のMPを〇増やす 魔物
https://w.atwiki.jp/hachimanjinja/pages/1733.html
「着替えてくるよ、流石にこの格好をするのは疲れた。」 ライカが立ちあがった。 「これからはジョーカーじゃなくて来夏って呼んでくれ、周りの奴には・・・そうだな。」 「ジョーカーは地下に残るから代わりに俺が付いてきた、って言ってくれないか?」 「う、うん・・・」 改めて見てみると来夏の体は女の子にしても細い、それこそ簡単に折れてしまいそうなほどに。 「じゃあちょっと行ってくる、少し待ってろ。」 「行ってらっしゃい。」 来夏は数分後に帰って来た。 黒いTシャツの上にさっきまでとは違うパーカーを羽織っている。 少し古いジーンズのポケットには財布が入っていた。 「どうだ?」 ライカは一回転した。 「う~ん、私あまり御洒落とか興味ないから分からない。」 「そうか、まあいいさ、さっきよりはマシだろ?」 来夏は笑った。 私もつられて笑う。 少しだけ楽しい時間が過ぎ、私達は人ごみに消えて行った。 戻る
https://w.atwiki.jp/brewing/pages/56.html
果汁など原料中に糖分が含まれており、糖を直接酵母で発酵する事です。 素人でも簡単に醸造することができるのが特徴です。 発酵の工程が単純な分、原料の善し悪しがそのまま酒の味に影響します。 ワインに「当たり年」「はずれ年」があるのは、その年のぶどうの作柄が酒の味に直接影響するからです。 果汁など糖を原料とした単発酵に対し、穀物などデンプン質を原料としたものを複発酵と呼びます。
https://w.atwiki.jp/hkmrc/pages/1375.html
03 00-04 00 2/4 Musiq3 Richard STRAUSS. - Concerto en ré majeur pour hautbois et petit orchestre Nicholas Daniel, hautbois City of London Sinfonia , Richard Hickox Chandos 9286 20 30-22 58 14/15 SWR Peter Tschaikowsky Serenade für Streichorchester C-Dur op. 48 Moskauer Virtuosen Leitung Wladimir Spiwakow